
何気なく毎日使っている家電「ヘアドライヤー」
誤った扱い方をすると故障するだけでなく、
火事などの大きな事故に繋がります。
ヘアドライヤーを30年以上作り続けているコイズミから 絶対にやってはいけない使い方をお伝えします。
せっかくご購入いただいたドライヤー、
長く安全にお使いいただくため、必ず守ってくださいね。
もくじ ~やってはいけない扱い方~
NGその①
ドライヤーにコードぐるぐる巻き収納

実は一番危ないのが、
電源コードを本体にぐるぐる巻きにしておくことです。
コードに余計な力が加わることで劣化を招き
ショートや断線をして火事の原因にも繋がります。
コードの根元はコードブッシュというプロテクターで曲がりすぎないように守られています。

しかし、コードを本体に巻き付けておくと根元に大きな負荷がかかってしまい、
やがてコードの内部が傷み、ショートや断線をして火事の原因にも繋がります。
NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)製品安全センターによると、ドライヤーの事故についてはコード部分の断線による異常発熱~出火が多く報告されているとのことです。
使い方に気を付けることで防ぐことができる事故も多くあることから、電源コードを正しく安全に使用するように注意喚起が発表されています。
コードがねじれたまま使うのもNG

コードがねじれたままや束ねたままで使用することも ショート・断線の原因になるのでNGです。

ドライヤーのコードが潰れていたり、よじれが戻らないようであれば
修理や買い替えを検討しましょう。
コードの断線を防ぐ上手な収納方法
提案①コンセントを外して、ケースやラックに。

コードはぐるぐる巻きにせず、ゆとりをもって収納してください。
提案②コンセントを外して、フック掛けに。

コード根元に「フック掛け用の穴」がついているドライヤーは、フック掛けで収納いただけます。
コンセントからは必ず外して、コードは本体やフックに巻き付けたりしないようにお気を付けください。
*上記で紹介しているドライヤーはこちら>>
サロンセンス300 イオンバランスドライヤー KHD-9960
NGその②吸込口のほこりを放置

ドライヤーは外気を吸い込み、
内部のヒーターで空気を温めることで温風が出てくる仕組みになっています。
外気を吸い込むとき、空気中のほこり等も一緒に吸い込んでしまうため
どうしても吸込み口(フィルター部分)にほこりが付着します。
?ほこりが詰まると何が起こる?
ほこりが詰まってくると、空気を取り込みにくくなり
内部のヒーター温度が通常よりも高温になります。
そのため、次のようなことが起こる可能性があります。
①内部温度が上がり、本体が異常に熱くなる
②焦げ臭い匂いがする
③火花のようなものが見える
④温風になったり、冷風になったりする
異常なヒーターの過熱を検知すると
安全装置(サーモスイッチ)が働き、ヒーターが切れます。
その際、パチっという音や内部に火花のようなものが見えることがあります。

安全装置の動作によるものなので、火を噴いているわけではありませんが、
故障や事故に繋がる危険なサインです。
安全装置(サーモスイッチ)が働いた後は
ヒーターが切れるので、使用中に急に冷風になることがあります。
このような症状にならないように、日ごろからほこりがたまっていないかを確認し、月1回以上のこまめなお手入れを行いましょう。
フィルターのお手入れ方法

吸込口は乾いた歯ブラシや乾いた布などで、
定期的にほこりや髪の毛を取ってください。
※お掃除の目安:月1回以上
「吸込口のカバーが外せるタイプのドライヤー」がお手入れがしやすく、おすすめです。

?内部にほこりや毛が詰まったときは?
ほこりや髪の毛がファンに絡まってしまったり、内部にゴミが詰まってしまった場合は、
自分で分解しないで早めの修理・買い替えをしましょう。
分解をしてしまうと、メーカーの保証対象外となります。また、大きな事故に繋がる可能性もありますので、絶対におやめください。
NGその③
コンセントに挿しっぱなし

ドライヤーを使い終わった後も挿しっぱなしにしていると、
コンセントとプラグの間にほこりなどが溜まり
ショートしてしまいます(トラッキング現象)
また、使用していないときに何かの拍子で電源がオンになってしまうと、
製品に負荷がかかることでオーバーヒートしてしまい、火事になる可能性もあります。
使い終わったらかならず電源プラグを抜きましょう。
抜くときには電源を切ってから、乾いた手で抜いてください。
NG その④
吸込口の近距離で使う

NGその2でも説明のとおり、ドライヤーは外気を吸い込んでいます。
パワーのあるドライヤーは吸い込む力も強いので、髪の毛やほこりなどを吸い込むことがあります。
吸込口に髪の毛が吸い込まれると、内部のファンに絡まってしまい、故障や事故の原因となります。
かならず髪から最低10センチ以上離して使ってください。
髪が長い方、扱いに慣れてないお子様には特にご注意を。
ドライヤーの上手な使い方
ドライヤーから髪は最低10cm以上離して使いましょう。


乾かしていると温風が出てくる吹出口に注意が行きがちですが、
ドライヤーうしろの吸込口にも注意してお使いください。

一生懸命乾かしているうちに髪の毛が吸い込まれて絡んでしまった……という例も少なくありません。
十分お気を付けください。
最後に
今回書かせていただいた内容は、
小泉成器のお客様相談室や修理センターなどに多く寄せられるお問い合わせです。
私も小泉成器に入社するまでは、何個かNGをしてしまっていました。
家電製品は間違った扱い方をすると壊れたり事故に繋がりますので少し面倒かもしれませんが、安全にお使いいただくためにも必ず守ってくださいね。
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